院内報「くすのきの木陰から」(第2号)「コロナ」は生活習慣を見直すチャンス!

  「コロナ」は生活習慣を見直すチャンス!

 

新型コロナウイルスに対しては、「手洗い・マスク・行動制限による感染の防止」、「PCR検査などによる診断技術の普及」、「新薬やワクチンの開発による治療や予防」によって制圧が試みられております。

しかし、日々、生活習慣病の患者さんに向き合い、食事や運動のアドバイスを行っている者としてはいささか片手落ちの観があります。

人間には本来、外敵から身を守る力強い免疫システムがあります。その主役は神経と白血球です。外敵の侵入を神経が察知すると、そこに体のパトカーである白血球を送り込み外敵を排除します。コロナにもこのシステムで対処します。しかし、糖尿病・高血圧などの生活習慣病は、動脈硬化を促進し、血流を滞らせることによって、白血球が素早く目的地に到達することを妨げます。また侵入を察知する神経の働きも鈍らせます。

これら生活習慣病の主な原因は、食習慣の乱れ、睡眠や運動の不足です。新鮮な野菜を食事の最初にたくさん食べ、睡眠をしっかりとり、三密を避けて自分のペースでとにかく歩く。これだけでも血流はかなり回復します。その結果コロナなどの侵入に対する抵抗力が増し、さらには脳卒中、心臓病、癌などの命に関わる生活習慣病も防げます。こうした心がけは年齢を問わず有効です。さあ、この機会にご自分の生活習慣を見直してみませんか? 

 

                           院長 廣部 芳晴

 

<おしらせ>

 

 *インフルエンザワクチンの予防接種につきましては、多くの皆様の予約をキャンセルさせて頂かざるを得ず、大変ご迷惑をおかけ致しました。幸いその後供給不足が改善され、ほとんどの方に接種頂くことができました。困

   難な中、接種先を探して他院で接種頂いた皆様、不安な中、接種を待ちわびていらっしゃった皆様には深くお詫び申し上げます。

 

*「手洗い」、「うがい(+歯磨き)」、「マスク着用」の励行で、コロナ、インフルエンザをしっかり予防しましょう!

 

*「密閉」「密集」「密接」の3密を避けながら、できるだけ体を動かしましょう!

 

*発熱のある方は、受診前に連絡をお願いします。

        045(833)5855  くすのきクリニック

   時間外・休診時の対応につきましては別紙をご覧ください。

 

(参考)「COVID-19」重症化のリスク因子

     65歳以上の高齢者

     悪性腫瘍

     慢性閉塞性肺疾患COPD

     慢性腎臓病

     2型糖尿病

     高血圧

     脂質異常症

     肥満(BMI30以上)

     喫煙

     固形臓器移植後の免疫不全

 

  下線の疾患と「心疾患」「脳血管障害」は死亡する割合が高い

   (重症化因子と死亡因子は異なる可能性がある)

  「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」(4.1版)(P12 表2-1改変)